自分のことをありのままに見ることは難しいです。
卑下したり過剰に自信を持っていたり、どこかしらでフィルターがかかっているためです。
同様に、他人から見た自分も、その人のフィルターがかかっています。
では、ありのままの自分はどうやってみればいいのでしょうか?
今日は、自分らしさについて考えたことをお伝えします。
社会的な自分の作られ方
私たちは色々な感情を持っています。
ネガティブな感情も、ポジティブな感情も、色々な体験を重ねて生まれてきたものです。
体験と、それに対する受け取り方の積み重ねによって、心の在り方も決まってきます。
ある体験に対して、ネガティブな感覚に捉われる人もいれば、感情が揺らがず穏やかなままの人もいます。
こういった受け取り方の違いは生まれ持った資質もありますが、どちらのでいたいのかは自分で選ぶことができます。
恋のような激しく、刺激やスリルを感じるような感情でいることが好きであってもいいし、大きく感情が揺さぶられることはないが、常に心の底に幸福感がある方が好きな人がいてもいいと思います。
または両方を行ったりきたりすることが好きな人がいてもいいです。
どういう自分でいたいのか、その時々の自分が選び積み重ねていくことで、社会的な自分というものが作られていくと思います。
ありのままの自分とは?
社会的な自分が体験と選択を重ねることでできるのだとしたら、ありのままの自分とはなんでしょうか?
それは、人見知りが始まる前の、赤ちゃんの頃の感性なのかなと思います。
我慢することも、悩むことも、偽ることもしない。
誰の中にもある、忘れられた感覚です。
生まれたての赤ちゃんの感覚
生後すぐの赤ちゃんは寝ている時に微笑を見せるそうです。
反射で笑っているだけとも、授乳後に見られやすいことから自分の内側から発せられる満足感で笑顔になるとも言われています。
もし後者なのだとしたら、人はみんな、生まれたばかりの頃は幸福を感じやすい状態なのかなと思います。
そして、その状態がありのままの自分の感覚なのではないかと思います。
この微笑は成長につれてやがて見られなくなり、嬉しいことや面白いことといった外部の刺激で笑うようになっていきます。
社会的な感覚が育つにつれて、自分の中に元々あった宝物のような感覚を忘れていってしまうのかもしれません。
なぜありのままの自分を忘れるのか?
赤ちゃんから社会的な自分になる過程では、感情が出るようになったり、善悪を学んだりします。
この過程では、自分自身で判断することができないので、親や身近な人から「つみきをとられて悲しかったね」「ひとりでトイレができるようになって、えらいね」というようなフィードバックを受けることで、感覚を認識していくことになります。
つまり、ありのままの自分の感覚は、成長の過程で周りがラベリングしていく感覚で覆われることで忘れていくのかなと思います。
記事の冒頭でもお伝えしましたが、どういう心の状態でいたいかは自分で選ぶことができます。
そういった社会的な自分を育んでいくと同時に、そもそも自分の感覚が他人の感覚になっていないかどうか、確認していくことも重要なのかなと思います。
そのために、自分は何に対して怒っているのか、悲しんでいるのか、喜んでいるのか、周りに合わせるのではなく、自分の感覚だけに集中する時間があるといいのかなと思います。
自分らしさを見つけるために
今から赤ちゃんに戻ることは難しいので、大人として自分自身の感覚を見つけるにはどうしたらいいでしょうか。
方法の一つとして、大きな感情が出てきたらリセットするようにしたらいいのかなと思います。
リセットために、自然豊かなところ、カフェ、美術館、どこでもいいですが、大きな感情から目を背けられるような、自分が落ち着く場所に行ってみる。
あるいは、料理や演奏など、リセットできる行動をする。
そして、感情がフラットになった上で自分自身の感情を振り返ってみるのがいいと思います。
- 本当にそんなに怒ることだった?悲しむことだった?
- その出来事に対してその感情が出てくるようになったのはいつから?なぜ出てくるようになった?
具体例:
- 叱られることに反発心を感じるのはなぜ?
- 恋人がいないと寂しいと感じるようになったのはいつから?
- 認められたいと思うようになったのは誰がきっかけ?
自分の感情の発生原因だけではなく、感情自体がいつ出てきたのか、誰がきっかけなのか振り返ることで、自分の感覚なのか、周りの感覚なのか見えてくるのかなと思います。
まとめ
自分の心を作るのは自分と他人ですが、どういう心の状態でいたいかは自由に決めることができます。
他人の感覚がそのまま自分の感覚になっていないかどうか、自分らしさとはなにか見つけるためには、感情のリセットと、心を観察することが必要かなと思います。
自分らしさをみつける方法として、少しでも参考になれば幸いです。
コメント