ネガティブな人とポジティブな人

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こずえ
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今までいろいろな人と出会ってお話をしてきましたが、その中にはとてもポジティブで前向きな人もいれば後ろ向きでネガティブな人もいて、「なぜこんなにも違いが出るのだろう?」と不思議に思っていました。

 

今日は、ポジティブな人とネガティブな人のことについて書いてみたいと思います。

前向きな人と後ろ向きな人がいる

あなたの家族やお友達、周りの人の中に前向きな人と後ろ向きな人はいませんか?

もしかしたら自分で「どうしてもネガティブになってしまう」という悩みを持っている人もいるかもしれません。

世の中にはいろいろな人がいますが、同じ境遇に生まれた人や同じ環境にいる人の中にも

ポジティブな人とネガティブな人がいます。

つまり、これは外側の条件によるものではなく、その人の内面的な違いなのかなと思います。

心の状態や考え方のクセの違いが、ポジティブな人とネガティブな人を生み出しているのではないでしょうか?

ポジティブな人とネガティブな人の心の状態や考え方のクセをちょっと考察してみたいと思います。

ポジティブな人の思考

ポジティブな人は、物事を【前向き】に受け止めて考えます。

何か問題ごとが起こったとしても、それを問題として深刻に受け止めるのではなく、その問題をどう乗り越えるか、どのようにすれば最小限のダメージで済むかなど考え方が【停止】や【逆行】ではなく、前に【進む】方向へ働きます。

例えば、仕事中に自分が大きなミスをしてしまったことに後から気づいたとします。

ポジティブな人は、

大きなミスをしてしまった!でもすぐに報告して対処すれば相手先に対しての悪影響を最小限にできるかもしれない。今すぐ上司に報告しよう!

このように未来に向いて行動を進めていきます。

もちろん、ミスをしたことやその後の面倒な処理などを考えると嫌な気分になるのでしょうが、そこにフォーカスするのではなく、どうすれば事態を少しでも良い方向へもっていけるかということに関心を向けていくのです。

細かいことは気にしない、問題を引きずらない、先に希望を見出そう、というような思考の働き方なのだと思います。

この思考の働き方でいる人は、何か大きな失敗をしたことがある人や辛い体験をしたことがある人が多いように思います。

その状況を乗り越えたり逃げずに受け止めてきた経験から、「ほとんどの事は大丈夫」ということが感覚的に腑に落ちているのかなという感じがします。

ネガティブな人の思考

ネガティブな人は、物事を【後ろ向き】に受け止めて考えます。

何か問題が起こったら、それを深刻に受け止めたりショックを受けてフリーズ【停止】したり、その問題から逃げたくなる【逆行】の方向に考えが働きます。

例えば、さきほどの例のように仕事で大きなミスを犯してしまったことに後から気づいたとすると、ネガティブな人は、

しまった!どうしよう?・・相手先に迷惑をかけてしまうぞ。それに上司にも色々言われるし、部下には馬鹿にされるだろうな・・会社に行きたくないなぁ・・

と、このように行動が止まったり、後ろ向きに考えが働いてしまいます。

「どうしてこんな事になってしまったんだ!」と現状を嘆き、ミスをした自分を責めたり、「あの時こうしておけばよかった」と後悔したり、起きてしまったことについてアレコレと思考を巡らせて前に進む力がとても弱い状態に陥ってしまいます。

そのようなネガティブな考えを巡らせているうちに、色々な余計な心配や不安に自分の心を埋め尽くされてしまうこともあるかもしれません。

ネガティブな人は、過去に何かしら失敗したことで後悔や残念な気持ちを残している経験があり、そのことを引きずっていたり、自分に対しての肯定感が低い傾向があるように思います。

ネガティブとポジティブ、どちらが良いのか?

ポジティブな人の考え方の傾向や、ネガティブな人の思考のクセなどについて書いてきましたが、

こうやって見ると、「ネガティブな人よりもポジティブな人の方が良いに決まってる!」と思われるかもしれません。

 

でも、私はどちらでも良いのではないかなと思います

ネガティブであろうとポジティブであろうと、自分が心から人生を楽しめていれば良いのではないかと思います。

ネガティブな思考をしてしまう人でも、ずーっとその状態でなければ大丈夫だろうと思いますし、ポジティブな思考の人でも無理をして「ポジティブな考え方をしよう」として行動しているのであれば必ずどこかで反動が来てしまうので無理をしないことが大切だと思います。

ネガティブな思考に偏ってしまって「しんどい」人は、どんな時にネガティブになりやすいかを知っておくことでどっぷりネガティブ思考に浸かることを回避できるかもしれません。

無理をしてポジティブな人になろうとしている人は、自分の感情をそのまま自分で一度受け止めて、ネガティブな感情は悪いことではないということ、そう思う自分もいるんだなという感覚で認めてみることで無理にポジティブでいる必要がないと気づくことができるかもしれません。

自分自身であるために

ネガティブな人もポジティブな人も、自分自身の心の状態がどのようなものか、

必要以上に自分を否定していないか、無理にポジティブになろうとしていないか、

そのあたりを確認してみてはいかがでしょうか。

ネガティブ思考で辛い人や、無理にポジティブになろうとしている人は、

私たちセラピストを通して心の状態を確認することで本当の自分自身に気づくことができるといいなと思います。

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