仕事が忙しい時、人間関係で悩んだ時、身体が疲れて動かなくなったことはありませんか?疲労は身体そのものの疲れ、脳の疲れ、心の疲れに分けることができます。それぞれ何が原因で、どう対処していけばいいかご紹介していきます。
身体そのものの疲れの症状と解消法
例えば一日中運動した時、肉体労働をした時に心は爽やかだけど、身体はヘトヘトになりますよね。それが身体そのものの疲れです。疲れといえば真っ先に思い浮かぶのはこのイメージかもしれません。
疲れの原因が身体だけの場合、ゆっくり寝たり食事をしっかりとったり、お風呂に長めにつかってみたり、身体を休ませる・元気にさせる行動をすれば比較的すぐに治ります。(長時間や高負荷な運動をした場合は例外だと思いますが…)
脳の疲れの症状
身体の疲れの他、気力がわかない、なんとなくボーッとする、楽しくないなど精神的な症状があった場合は脳が疲れている可能性があります。
脳の疲れは、一日中スマホやパソコンを見て情報をインプットし続けるなどして脳を休ませなかったり、ながら見・ながら食べなどのマルチタスクを行うことで蓄積されていきます。
情報をインプットし続けるというのは、身体に例えると一日中動き続けてるのと同じことです。
マルチタスクによる脳の疲れ
脳の疲れは、身体の疲れと違ってすぐに表面に出てこないためつい無意識に蓄積してしまう傾向があります。
特にデスクワークの方は会議のアポをとりつつ報告書を期日までに仕上げないといけないなど、マルチタスクであることが多く、仕事をしていると自然と蓄積していく方が多いかと思います。
身体のリソースは体力という言葉で表されますが、脳にも注意資源というリソースを表す言葉があります。マルチタスクをしていると、この注意資源が減り続け、気力がなくっていってしまうのです。
情報のインプットばかりしているとどうなる?
また、現代に生きていると、常にSNSやメールの通知が来たり、24時間情報にアクセスできるのでついついそういったものに注意を向けがちになります。
しかし、情報のインプットばかり続けていると、自分の考えや感覚に対する注意が疎かになり、自分の感情を見失ってしまう症状(失感情症、無快楽症)にもつながりかねません。
私は高校生の頃からずっと掲示板のまとめサイトばかり見ていたのですが、まとめサイトに出てくる他の人の意見を読み続けているうちに、まるで自分がそう考えているかのような錯覚に陥ったことがあります。(そのサイト自体が悪いのではなく、私があまりにも考えずに使い続けた結果そうなってしまったのです)。
他人のもたらす情報だけでなく、自分の内側にも注意を向けることを忘れないようにしましょう。
脳の疲れの回復方法
脳の体力である注意資源の回復方法は、マルチタスクをやめることです。
ボーッと街路樹や空などの自然を見たり、肌で気温を感じ取ったり、お風呂で息を大きく吸って入浴剤の香りを感じてみるなど、「いま、ここに集中すること」=シングルタスクを行い、集中することで注意資源は回復していきます。(最近ではマインドフルネスとも呼ばれていますね)
※冒頭の画像みたいな場所に行って自然を感じるのもおすすめです。
また、瞑想をして自分の内側から湧いてくる言葉に耳を傾けてみることも効果があると思います。
脳の疲れを回復する方法として、精神科医であり禅僧でもある川野泰周さんが書いた本「心と身体の休め方(2018) ディスカバー社」がおすすめです。
心の疲れの症状
心が疲れている時、身体の疲れや脳の疲れと同じ症状の他に、気持ちが不安定になったり、漠然とした不安感が湧いたり、食欲が低下することがあります。
その原因は人によって様々かと思いますが、一般的には人間関係、金銭面、健康面が多いかと思います。また、心の疲れは脳の疲れに含まれますが、ここではストレス起因のものは心の疲れと分けることにします。
心の疲れの原因は人それぞれ
心の疲れがやっかいなのは、身体や脳と異なり、人によって原因が異なるというところです。
なので、自分と同じ悩みを持っている人がいたとして、その人の解決法が必ずしも自分にあてはまるとは限りません。
悩みとしては同じようなもの(例えば恋人との関係)であっても、人によってその悩みに対する感じ方は全く異なるからです。
心の疲れの解消法
心の疲れを解消するには、以下のプロセスが重要だと考えます。
①自分のストレスの対象を明確にすること
②ストレスの原因を明確にすること
③ストレスの原因の原因を更に深掘り、自分がストレスを感じる「本当の原因」を見つけ出すこと
④「本当の原因」を解決するためにどうしたらいいのか、欲や心の弱さで判断しない。
心の疲れの解消法 ③「本当の原因」を見つけ出すこととは
このプロセスで特に大事なのは③と④です。
自分のストレスの原因は、一般的にこうじゃないか?と他の人の価値観で判断してしまうと、本当に解決することはできません。
自分が何を考え、どう感じるからストレスに感じるのか、自分の内側を深く掘り下げていき、自分の価値観で判断する必要があります。
心の疲れの解消法 ④解決策を欲や心の弱さで判断しないとは
例えば「モテたい」という悩みを持っている男性が、その悩みを解決するために「男性の魅力=所得の多さだからたくさん稼ぐ(稼ぎたい)」という結論を出したとします。
しかし、その結論は本当の解決にはなりません。
なぜなら、欲を元に行動していると、終わりがみえなくなるためです。
いくら稼げば人間としての魅力になるのかは正解がないものですし、周りと比較することにもつながり余計に苦しくなると思われます。
この悩みに対して必要なアプローチは、なぜ「モテたい」と思うのか原因を探り、その原因が生まれるきっかけになった経験を探り、解決していくことだと思います。
まとめ
身体がつかれているといっても、さまざまな原因があること、そしてその解消法をお伝えしてきました。
特に心の疲れは一人で原因を深掘りしていくこと、解決法を見つけていくことはなかなか難しいと思いますし、周りに言いづらい悩みである場合は、話だけでも誰かに聞いてほしいいと思われるかもしれません。
ライトヒーリングセラピーでは、お客様が何に悩んでいるのか、お客様自身に気づいていただけるようなお手伝いをし、解決法を考える場合はお客様の欲や心の弱い部分で判断していないかを客観的な立場で検討します。
もちろん、解決策を無理に探るのではなく、ただただお話を伺うこともします。
お悩みに関する占いやヒーリングも行いますので、もし何か悩みがある場合、ぜひサロンへお越しください。
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